舞台感想『良い子はみんなご褒美がもらえる』
「良い子はみんなご褒美がもらえる」東京公演、観劇して来ました。
お目当てはA.B.C-Zの橋本良亮くん!
橋本くんの出る外部舞台を観るのはDEATH TRAPぶりなので約二年くらい観てないのかなぁ。
e+の解除し忘れたメールマガジンでこの公演を知って、まんまと乗せられてしまいました。広告って大事ですね。
舞台の感想からは逸れますが、私は橋本くんの歌声が好きです。
A.B.C-Zのアルバム「ABC STAR LINE」に収録されている「Crazy about you」という橋本くんのソロ曲を初めて聞いた時、なんてせつない歌声なんだ!!と感動しました。
橋本くんの歌声は感情表現が豊か。彼の繊細な甘い歌声に包まれた時の心地よさがたまらないのです。切ない恋の歌を歌わせたら天下一品です。ジャニーズ界の西野カナやん。
それ以来、彼の歌やお芝居による感情表現に注目しております。
今回の舞台は35人のオーケストラとのコラボレーションというところに惹かれ観劇することにしました。
内容は長台詞や比喩がたくさんあってとてもじゃないけど1回の観劇で全ての内容は理解できませんでしたが、オーケストラの奏でる壮大な音楽と数名の登場人物のみがぽつぽつと話す静寂な空間のギャップが刺激的でした。(内心は難しいセリフを頭の中で噛み砕くのに必死)
海外の演出家の舞台を観る機会はあまりないのでそこも面白かったです。英国紳士の「君がそうなら別にいいんだよ?まぁ僕はこうだけどね??」ってスレッスレの風刺ジョークを入れてくるかんじ、くせになりそう。
上演時間は1時間と短めですが、様々な感情やテーマがぎゅっと詰まったとても濃い時間でした。
特にこれは…!と思ったシーンは、頭の中で常にオーケストラの音楽が響く病にかかってる橋本くんのイワノフが、ふとしたきっかけで「オーケストラはいるんだ!」と自分を肯定した瞬間。
その一言だけで、それまで鬱陶しくて仕方のなかったオーケストラの不協和音が突然心地よい音楽に変わって、自分の中にある異質に対して反発していたのが共存に変わるんです。これは気持ち良い。
自分の思うようにいかなかったり、みんながやってる「普通」なことができなかったりって結構あると思うんですが、でも何かの瞬間、別にいいじゃんって開き直れるとパッと道が開けるの不思議ですよね。自分がどうしたいかを満たすために人間って生きてるんだなぁ。
それと合わせて、すごいなと思ったのはカーテンコールで出演者がバックで演奏されてるオーケストラを紹介して拍手をされていた時。
拍手自体は普通のことですが、橋本くんはオーケストラや出演者、観客と劇場にいる全ての人に向けてずーーっと拍手をしたまま袖にはけていかれたんです。
そのお姿が演者であると同時にご自身も客席で舞台を楽しんでいる観客のように見えてびっくりしました。腰が低いとはまた違う、客観的で自然体な姿勢。
そういった「普通」の役者さんがしないことでも自分が良いと思ったことができる橋本くんはとても魅力的な人だと思いました。
また時間が取れた時ははしパラ(橋本くんのソロコンサート)や舞台観劇したいです。