舞台感想『リューン〜風の魔法と滅びの剣』
2019年リューン再演、観劇してきました。
各劇場のレビューは別の記事にまとめる予定なのでさっそく感想を!
ちなみに初演は観劇しておらず公式のあらすじやインタビューをさらっと頭に入れた程度です。
タイトルに魔法って書いてあるし、ドラクエとかハリポタみたいなポップなファンタジー物なのかなぁ??と軽い気持ちで観劇したら、かなり血なまぐさいお話でびっくりでした。ガッツリ戦争物です。
何人人が斬り殺されたのか数えきれない。そしてすぐ身体のパーツを切り離したがる。。見てるこっちが痛いよ〜!怖いよ〜!脳と心臓さえ動いてれば人は生きられるんですね。強いね。
そうやってどんなに身体は傷ついても、心に強く打ち立てた信念は簡単に折れることはないという人の生き様が描かれているところが見ごたえがありました。
それから、リューンの世界では魔法は遥か昔の特別なものとされていて、戦闘は殺陣がメイン。特に終盤の見せ場であるフローとダイの一騎打ちは、お二人ともダンスを踊ってるみたいにくるくる華やかでとても良いシーンでした。
Theジャニーズの殺陣!ってかんじで懐かしい気持ちになるジャニオタ生まれ ジャニーズ育ち。
とにかく演出や衣装がサーカスみたいにカラフルで見てるだけで楽しい気持ちになります。竹馬に乗ったパフォーマンスがすごい。
でもなにより登場人物みんな人間味があるのが面白い!
全員に何かしら抜けた部分があって(エルカの底抜けの明るさ、フローの自己犠牲精神とか)短所と長所が紙一重な登場人物たちで、この気持ちわかる。あるあるって感情移入しやすいお話で、舞台観るの初めて…とか特に贔屓の演者がいなくても楽しめるとても良い作品です。観劇できて本当に良かった。
以下気になった出演者さんの感想です。
リューン・フロー…藤原丈一郎さん
関西ジュニアにものすごくお芝居の上手い子がいると風の噂で聞いていたので、お名前は存じておりました。
…ちゃんと役の声や雰囲気に合わせて歌を歌ってるのがすごい。彼のように役に自分を寄せれるタイプのジャニーズアイドルってなかなかいないのでは。役者ですね。
物語の序盤はインテリ風で控えめだったフローが旅の中で様々な困難を乗り越えて、どんどん力強く成長していく姿に胸を打たれました。
ちなみにリューンを観劇した後、関西ジュニアのおたくのダイマに遭い、1番とっつきやすかったあすかな配信を見たんですが、あしゅか…声が全然違う。なにあの甘々なイケボ。役によって180度変えられるのがすごい。
リューン・ダイ…大橋和也さん
大橋くんは今回の舞台で知りました。初めまして!
いやもう歌がお上手でびっくりでした!!安定した力強いハスキーボイスがかっこよかった。そしてアクロバティックな殺陣。黒い獣に乗っ取られてている時の滑らかな動き。身体能力高そう。
それからお芝居してる時の動作がひたすら可愛い!演技が苦手なダイの棒読みカクカクお芝居とか。心を闇に囚われても人懐こい雰囲気は失われないのが魅力的ですね〜!ずぶぬれこいぬみたいな情けない声出すのが母性本能くすぐりそう。歌を歌ってる時の男らしさとのギャップが良き。
カテコは座組み全員での挨拶が終わった後に毎回お二人がお話してくださるんですが、しっかりと場の空気を読んで話をまとめてくれる丈くんとノリと勢いと愛嬌たっぷりの大橋くん、息ぴったりでこれは良いシンメ。
あとファンサが手厚い。劇場の隅から隅まで手を振ったり指さししたりしてくれてました。さすがジャニーズ。
ファンルン…溝口琢矢さん
飄々とした明るい青年*1から段々と嗜虐的なスパイとしての本性を垣間見せていくのが上手くてドキドキでした。
表情や雰囲気の変化がすごい。細かいし、今はこーゆー気持ちなんだよ〜ってわかりやすいお芝居が好きです。
初演の永田くんファンルンを観ていないので台詞や性格の違いが比較できないのですが、溝口ファンルンは一言で言うと無邪気。
周りの人をからかって遊ぶいたずら小僧なところやエルカの希望に溢れた歌を聞いてわくわく楽しくなって踊り出す場面が可愛らしい。
その反面、名誉や物欲、人を傷つけて征服欲を満たすことにも素直で、ある意味裏表がない。常に自分に正直に生きてるから、最期までブレずに清々しかった!
件の拷問シーンは色気がすごかった。もともと中性的な色気はある方だけど、今回のファンルンは力任せに相手を征服していく男性的な一面が加わっててもう逆らえない。良き。
力尽きたので3人だけで終わります。
エルカの歌すごかったな〜ダナトリアさんの歌は鳥肌が立つほど。美しすぎて泣いた。